日本のSW業界、最近ではDeNAやGreeといった頼もしい企業も見受けられますが伝統的には非常にもどかしい業界のように思えます。
なぜGoogleやFacebookなどといった日本初の世界行きの勢いのあるSW業者が現れないか・・・
最近ではあまりに散々な結果に終わってか統計すらとられていないようですが、
日本からのSWの輸出額は海外からの輸入額に比べて1:10位の割合だとかいうデータもあります。
非常に古い記事ですがこちらからも確認することができます。
では、なぜSW業が国際競争力を持たないか日本の既存産業との関係から考察をしてみました。
こちらのBlogを勝手に引用するとソフトウェアへの考え方は各国でこんなにも違うようです。
Europe: Software as a science -ヨーロッパにとってソフトウェアは「科学」
Japan: Software as production -日本のソフトウェアは「製造業」
India: Software as a service -インドのソフトウェア産業は「(プロフェッショナル)サービス」
U.S.: Software as a business -アメリカのソフトウェア産業は「ビジネス」
日本は高度経済成長期を経て世界最強の製造業国と上り詰めたのは周知の事実であると思います。
世界をけん引した製造業国は徹底した品質管理と機能改善であったことは間違いではないのではないでしょうか。
そこで一役買ったのがJIS規格と海外輸出用に対応を進めたISO規格への適合があったのではないでしょうか。
そもそも、製造業は有体物を作るため物販もあれば在庫もあります。
つまり不具合がありそれを回収・修正することとなることを考えればISOなどにのっとった世界最強の「製造システム」というのは非常に合理的な考え方であると思われます。
そこでは、不具合率を下げ返品リスクを軽減するかがビジネスの課題となりうります。
一方で、SWを取り巻く環境をかんがみてみると以下のことが言えると思います。
-特定の企業が有する特別な記述というよりコモディティ化された技術による業界
-ドッグイヤーといわれるように7倍のスピードで進化が進む業界
つまり開かれた技術で競い合う競合が多いSW界では1年前の技術に基づいた開発が実は製造業換算で7年も前の技術を用いているのと等しいということとなってしまいます。
(もちろん極端な言い方ではありますが・・)
そのような業界で既存の製造業の頭でビジネスを展開するとどうなるか・・・・これは想像するに安いように思われます。
ここまで書いていまさらですがSW業界が製造業であることが根本的に悪であるかどうかの価値判断は非常に難しいと感じます。
ビジネス、科学、サービス、製造業としての立ち位置は長所短所それぞれ持ち合わせているでしょう。
一方で、製造業であり続けるのだあればSW業界の取り巻く環境に適応する製造業でなければならないのではないでしょうか。
そんなことを思いつつ、本日はここまで!!
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